LGBTQとはなに?多様性を尊重する社会とは
最近では、国や自治体の働きにより多様性が大切にされるようになってきました。
LGBTQの考え方やそれを取り巻く問題が、少しずつ社会に認知されるようになっています。
LGBTQの意味や定義、性的指向と性自認の違いについて説明し、LGBTQコミュニティの多様性を紹介します。
1.LGBTQってなに?
LGBTQは、幅広いセクシュアリティ(性のあり方)を総称する言葉です。
法律上の性別は生まれた時の性器の形などから、お医者さん等に「女の子ですね」「男の子ですね」と言われ、役所に届け出ることで法律上「女性」か「男性」に割り当てられる性別のことです。法律上の性別が当たり前とされていますが、全員がこの「女性」か「男性」の2つに当てはまるとは限りません。
成長する過程で体や心に違和感を感じる人もいます。その違和感を感じる少数派の人たちを総称する言葉です。
2.LGBTQの意味とは?
LGBTQとは、5つの頭文字をとった言葉です。
・Lesbian レズビアン 女性同性愛者
・Gay ゲイ 男性同性愛者
・Bisexual バイセクシュアル 両性愛者
・Transgender トランスジェンダー、性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人
・QueerやQiouestning クイアやクエスチョニング
性的マイノリティ(性的少数者)を表す総称のひとつとしても使われることがあります。
Qを表す「クイア」は、もともと「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表す言葉で、同性愛者への侮蔑語でした。
最近では、規範的な性のあり方以外を包括する言葉としても使われています。
「クエスチョニング」は、自らの性のあり方について、特定の枠に属さない人、わからない人等を表す言葉です。
3.LGBTQの「性」の考え方について
4つの要素から「性はグラデーション」になっています。
・法律上の性別
生まれた時に性器の形などから、お医者さん等に「女の子ですね」「男の子ですね」と言われ、役所に届け出ることで法律上「女性」か「男性」に割り当てられる性別のことです。
・性自認
自分の性別をどのように認識しているのかという要素です。
男性だと認識している人、女性だと認識している人、中性だという人、決めたくないという人など、様々です。
・性的指向
自分の恋愛や性愛の感情が、どの性別に向くか/向かないか、という要素です。
異性を好きになる、同性を好きになる、どちらの性も好きになる、性別で好きになる人を決めたくない、特定の誰かを好きにならないなど、様々です。
・性表現
社会的にどのように性別を表現するか、振舞うかを表す要素です。
俺・僕・私といった一人称や、服装でスカートがいい、パンツスタイルが合うなど、様々です。性のあり方はLGBTQとそれ以外の人でくっきり分かれているのではなく、グラデーションになっています。
4.まとめ
LGBTQとは、レズビアン、ゲイ、バイシクシュアル、トランスジェンダー、クイア&クエスチョニングの5つの頭文字をとった言葉です。
性のあり方は、「女性」・「男性」だけではなく、多方面から分解して考えることができます。それは、法律上の性別、性自認、性的指向、性表現などから考えられます。
みなさんは今、法律上の性別に何も違和感はないでしょうか?
もし、「?」が浮かんできた方は自分の性自認、性的指向、性表現などについて考えてみてください。誰かに言う必要もありませんし、何かにあてはめる必要もありません。
ただ、社会から自分を守るために自分の軸となる指向は知っておいた方が生きやすくなるかもしれません。